今回は副業として「株式投資をしてみたい」という人に向けた記事になります。
株式投資未経験者を前提にしていますので、とても初歩的なことからお話ししたいと思います。
※初心者向けということもあり、信用取引や空売りをしないこと前提での記事になります。
株式投資をするのに必要はものは?
株式投資を始めるにあたって必要なものはそれほど多くありません。
パソコンもしくはスマートフォン | ・ネットにつながる環境が必須 |
証券会社の口座 | ・マイナンバー(個人番号)確認書類 ・本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポート等) ・印鑑 ・金融機関口座 |
最低限、上記のものがあれば株を始められます。最近ではスマホだけで取引している方も増えているようです。また、どこの証券会社がいいかは一長一短ですので、あなたの気に入った証券会社にするのがいいかと思います。ちなみに筆者が利用しているのは楽天証券です。
どんな人でも「元本割れ」のリスクがある!
まず最初に、株を始めるにあたって「損をするかもしれない」ということを知っておいてください。自分は大丈夫などと高をくくっていてはいけません。どんな投資家でも「損切り」した経験があり、「塩漬け」という買ったときより株価が下がって損をしている銘柄を1つは持っているとも言われています。
ですので、絶対に損をしない株式投資というのはほぼ不可能といえます。
しかし「トータルで資産増」という状態にすることで損を帳消しにすることは可能です。ある銘柄でマイナスになっても、別の銘柄でプラスになれば、資産は結果的にプラスになります。いわゆる分散投資によるメリットです。また、塩漬け(買ったときより株価が下落して損をしている状態)銘柄がいつか上昇してプラスに転じる場合もあります。
とにもかくにも「損をするかもしれない」ことは肝に銘じてください。
最初は「分からないこと」が分からない。
株をやったことがない人は何が分からないのかすら分からないような状態です。そんな状態でいきなりトレードをしても上手くはいきません。
ですので、まずはWebサイトや書籍などで株式投資の用語を調べて学んでいきましょう。
- ローソク足
- 移動平均線
- 指値買い、指値売り
- ゴールデンクロス、デッドクロス
- 出来高
- 損切り
などなど、知っておいた方がいい用語がいくつかあります。もちろん全てを覚える必要はありません。
さらにどのようにトレードしたらいいのか、初心者向け解説のあるサイトを見るといいでしょう。
筆者のお薦めは「トレダビ」です。トレダビは株について学べる上に、シミュレーターもあり、実際のトレードを体験することができます。
トレダビで株について学ぶ
トレダビでシミュレーションする
実際に、筆者も株を始める前にトレダビのシミュレーターで数ヶ月、シミュレーションをしました。その効果もあってか、初めてのトレード時でも慌てることはありませんでした。
軍資金はどれくらい用意するべきか?
あまり少なすぎても儲けが少なく投資するメリットがあまり感じられませんので、最低でも30万円は用意しておくことをおすすめします。できれば50万円くらいから始めて、慣れてきたら徐々に軍資金を増やしていくといいでしょう。
もちろん、10万円から始めることも可能ですが、日本の株式では、この記事を書いている2023年2月の時点で100株からしか購入できませんので、株単価1000円未満の銘柄しか買うことができず、選択肢が狭まってしまいます。また購入できる株数が少ないと、大きな利益を上げることもむつかしくなります。
どれくらいの利益を上げたいか決めましょう!
あなたが株式投資で設けたい目標金額を設定しましょう。ひとまずは1年間でどれくらいかを考えましょう。
筆者がオススメするのは投資額の10%です。投資額30万だった場合、+3万円が目標達成金額です。
50%といった目標にするとギャンブルみたいになってしまうのでオススメしません。株はあくまで「投資」だと肝に銘じてください。
それに大手銀行に30万円を預けていても年間利息は0.001%で、3円にしかなりません。それを鑑みれば、年+3万円という目標は決して低くありません。
そして、目標が達成されたらそこからさらに目標設定を高くしていけばいいのです。
投資スタイルはどうしたらいいのか
「デイトレード」という言葉を聞いたことがある人も居るかもしれません。デイトレードとは毎日細かく売り買いして利益を確定させていくスタイルで、日々、企業のあらゆる情報を入手し、精査し、深夜のアメリカの株価動向などもチェックしていかなければならないため、片手間の副業としてやっていくには無理があります。
デイトレードよりゆったりしたトレードに「スイングトレード」というスタイルがあります。こちらは数週間か数ヶ月をかけて売り買いしていくスタイルです。
チェックする項目は、企業の経営状態(黒字か赤字かなど)や世界情勢(他国の戦争による影響など)と、銘柄のチャートの形などでしょうか。
その他に、「長期投資」というスタイルがあります。こちらは利益が出るまでに数年単位を覚悟して投資先を選ぶスタイルで、頻繁に売買はしません。すぐに利益が出せない場合もありますし、予想外に早く利益が出る場合もあります。ただし、根本は利益が出るまで「数年でも待つ」という信条を持って投資する点です。
筆者がオススメするのは「買いに入るときは長期投資を念頭にして、結果的にスイングトレードでもOK」というスタンスです。
このスタンスは「元本割れ」のリスクを減らせるメリットもあるのではないかと思っています。
元本割れを減らすにはどうしたらいいのか
株式投資をしていると良く耳にする「損切り」という言葉。これは持ち株がマイナスになって損をしている状態でその株を売り払い、今以上の損失を出さないようにする措置です。
人によって損切りラインはまちまちですが、大事なのは「自分なりのルールを決める」ことです。
例えば持ち株の評価損益が-3%になったら売ろうとか、-5%まで様子を見ようとか、基準は人それぞれですが、自分なりのルールを作り、それを厳守することが重要です。
今回はすぐ値が戻りそうだからもうちょっと様子を見てみようなどと考えて、-5%でも損切りせず、その後ずるずる値下がりが続いて気づいたら-10%になっていたなんて体験談もしばしば耳にします。ですので、自分なりのルールを作り、それをしっかり守りましょう。そうすることで元本割れのリスクを減らすことができます。
ただし、損切りばかりしていても元本割れし続けていきますので、損切りしなくてすむ銘柄選びが重要になります。
どんな銘柄を買えばいいのか
いきなり結論からで恐縮ですが…これに正解はありません。あれば、筆者が既に買っていて億万長者になっています…。
しかし「正解がない」からといって何も語らないわけにはいきませんし、筆者なりのスタンスをお話しいたします。
まずは、初心者の方でも耳にしたりCMで見たことがあるような大企業の銘柄をピックアップしましょう。
これは単純に2つの理由があります。1つは倒産しにくいから。もう1つは株価が下がってもいつか上がる底力を秘めているから、です。
次に、ここ数年の経営状況を軽く調べます。赤字続きで苦しそうな企業は除外した方がいいかもしれません。
同時に、その企業の「自己資本比率」なども軽く見ておきましょう。自己資本比率が高い会社は倒産しにくいと言われています。また、現在の株価と目標株価がある程度、乖離していると利益を得やすいので、そこもポイントの1つです。
それらをまとめてチェックできるサイトがありますので、おすすめいたします。
株予報Pro
筆者もときどき上記サイトで銘柄をチェックしています。レーティングが高いものを選んだりするもいいでしょう。
そして、2~3つの銘柄を買っておくといいかもしれません。分散投資と呼ばれる手法です。1つだけですと塩漬けになった場合に身動きが取れなくなります。それでも長期投資としては悪くないのですが、最初は分散しておいた方が何かと安心できます。
いつ買えばいいのか
これもむつかしい問題です。
筆者は基本的に、底値になったかな、と思うときが買い時だと思ってトレードしています。過去数年のチャートなども参考にして底値にあたりをつけておきます。そしてその銘柄が大きく値を下げた頃合い(底値)を見計らって買いに入ります。
上昇し始めた銘柄を買いに入るのも悪くはないのですが、その場合は「損切り」するリスクが少し高くなるかもしれません。損切りを繰り返すと、次は利益を出さなければと焦って売買間隔が短くなって、傷を大きくしてしまう危険があります。
底値で買っておけば、いつかは(最悪でも)その株価に戻る可能性が高いと推測できますので、損切りせずホールドしつづけても安心感があります。その間は塩漬けになってしまいますが…自分が決めたルールの範囲内でしたら、我慢も大事です。
それにリーマンショックやコロナ禍ショックのときのような下落が来た場合、どんな銘柄でも下がってしまいますので…そういうときの覚悟も必要です。
全ては自己責任の世界です
筆者の逃げというわけではないのですが…いえ、そういう気持ちもありますが…、株式投資は全て自己責任で成り立っています。それを忘れないでください。色々な助言サイトなどもありますが、どこも利益を保証しているところはありません。もしそんなサイトがあれば、必ず儲かると言うことで、それはつまり、必ず億万長者になれると言うことになりますから…そんなわけないとお分かりになりますよね。
同時に、元本割れリスクを減らすことはできてもゼロにはできないのです。必ず「塩漬け」になる銘柄は出てきます。しかし、そんな時には「数年以内には上がるだろう」と思って、どーんと構えていられる気構えを大事にしてください。
翻って、そう思える銘柄を選ぶ必要があります。それはつまり、CMでも見るような企業であったり、国策(再生可能エネルギー、水素、原子力、建設、電子器機、国家防衛など)に関連する企業であったりします。
まとめ
最後に、世界同時株安という事態に遭遇した場合について話しておきたいと思います。
それは、ほぼ全ての投資家が損をしている状態です。ある人は急いで損切りし、ある人はいつかは値が戻るだろうと楽観視してホールドします。そんなとき、あなたはどうするでしょうか。
残念ながら筆者がこれについてアドバイスすることはできません。1人1人、状況に違いがあり、対応も変わってきます。
しかし、確実にいえることが1つあります。それは、どちらにしてもそうなる前に「利益を確定しておく」ということです。
株は利益を確定する前や、損切りする前はまだ実際にあなたが儲かったわけでも損をしたわけでもありません。ですので、いつか来る暴落を見据えて、ある程度の利益が出たら、利益を確定しておきましょう。そうすることで、持ち株の株価が大きく下落しても「今までの利益は確保しているから」という心の余裕を生むことができます。それは投資家にとってとても大切なことだと思っています。
そして、最初は少しびびりながら投資をするくらいがちょうどいいでしょう。また、予想外に利益が出ても「私はセンスがある」と慢心しないように気をつけてください。油断大敵です。
結婚前はホテルのフロント業務に従事し、結婚を機に退職、在宅ワークで副業を始めました。主婦業の傍ら、簡単スピーディーに稼げる副業を探求しています。